はわい温泉(はわいおんせん、羽合温泉)は、鳥取県東伯郡湯梨浜町にある温泉。
近年、鳥取県内では皆生温泉・三朝温泉・吉岡温泉に次ぐ4位の温泉客がくる。
三朝東郷湖県立自然公園に含まれており、そのほか温泉街の湖岸の一部が東郷湖羽合臨海公園になっている。

源泉
- 硫酸塩泉(新泉質名 : ナトリウム・カルシウム – 塩化物・硫酸塩泉)
泉質は、旧泉質名では「含石膏食塩泉」(弱アルカリ塩泉)、新泉質名では「硫酸塩泉」で、東郷湖の対岸にある東郷温泉と同じである。なお明治末期には「硫黄泉」、昭和初期には「食塩泉」と紹介されている。
もともとは東郷湖の湖底に湧出していたが、現在の温泉街は湖を埋め立てた地区にあり、湖底や埋立地を掘削して湯源を得ている。概ね30~60mの厚さの沖積層、さらに厚さ40mの洪積層を貫いて、花崗岩の基盤まで掘削すると、花崗岩にある断層の隙間から高温の湯が湧出している。これまでに数十箇所の源泉が掘削されているが、その多くは既に枯れており、数箇所の源泉を共同で利用している。湧出量は毎分約1500リットル(1984年)、源泉の温度は概ね50℃である。

温泉街
東郷温泉とは東郷湖を隔てた対岸の位置関係にある。三朝東郷湖県立公園に含まれており、そのほか温泉街の湖岸の一部が東郷湖羽合臨海公園になっている。
湖を岬状に埋め立てて温泉街が形成されており、対岸からは湖上に旅館が浮かんでいるように見える。湖を利用し、湖上に風呂を設けたり、旅館の窓から湖水へ直接釣り糸を垂らすなどの特色づくりがなされており、湖で採れる魚を出す宿もある。湖岸と湖中の温泉が木橋でつながっており、夜間は橋に燈明を灯して温泉情緒を演出している。また、湖底から湯が湧いているため、湖には霧がかかることが多いとされている。
温泉街では七福神にちなんで7箇所の温泉設備の整備が予定され、福禄寿の湯という足湯が温泉街に整備された。その後整備が進み、はわい温泉に4箇所、東郷温泉に2個所の計6箇所が「七福神の湯」となっている。
鳥取県が入湯税から算出した調査に拠れば、1998年(平成10年)には年間約19万人近い入湯客があった。2017年(平成29年)には約12万あまりまで減少している。いずれも鳥取県内では皆生温泉・三朝温泉・吉岡温泉に次ぐ4位である。なお、1989年以前は、各自治体からの報告値を基に来客数を推計していたが、それにしたがうと、はわい温泉の来場者のピークは1990年代後半(1996年・平成8年頃)で、毎年57万人以上が訪れていたとされる。太平洋戦争後の間もない1954年(昭和29年)頃には来場客は年1万人程度で、鳥取県内の各温泉地のなかでも最下位の部類だった。対岸の東郷温泉は倍以上の来場客があった。1980年代に来場数が大きく伸び、東郷温泉と来場数が逆転し、1990年代に入る頃には県内の他の温泉地も超えて県内有数の温泉地へと成長した。
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アクセス
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線倉吉駅より、日交バスで16分、タクシーで10分。
- 三朝温泉・はわい温泉直行かにバス
- 山陰自動車道はわいインターチェンジより鳥取県道185号東郷湖線経由で5分
