奈良田温泉(ならだおんせん)は、山梨県南巨摩郡早川町奈良田(旧国甲斐国)にある温泉である。

泉質
2つの源泉で泉質が大きく異なるため、併記とする。
奈良田の里温泉
白根館

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概要
当地に残る孝謙天皇の伝説によると、この地で8年間湯治を行ったと伝えられてられている。初めは奈良田より南にある西山温泉を訪れ、その後霊泉を求めてさらに奥へ入ると奈良田の地を見つけ、「奈良の都は七条なるが、この地は七段。ここも真に奈良である」と言い、遷居したと伝えられている。開湯はそれ以前との言い伝えられており、孝謙天皇の言葉により、この地が「奈良田」と名付けられたと伝えられている。
1953年(昭和28年)に西山ダム(奈良田湖)ができた際に、奈良田集落はダムの底に沈み、奈良田温泉の歴史は一度途切れる。しかし1977年(昭和52年)に、奈良田温泉の復活を図るため、山梨県企業局が源泉調査を実施し、翌1978年(昭和53年)に深度212メートル地点で温泉が湧出、1979年(昭和54年)に町営施設「奈良田の里温泉」として開業し、温泉地として復活を遂げた。その後、1997年(平成9年)に元源泉近くの白根屋駐車場付近でも温泉掘削が行なわれ、地下500mで湧出。日々に7色以上の泉色が出たため「七不思議の湯」として開湯している。
周囲は南アルプスの自然に囲まれており、白峰三山縦走路である、広河原から北岳、間ノ岳、農鳥岳からの下山口や登山口として使用されている。縦走する多くの登山者は、奈良田温泉より北に位置する広河原から入山し、概ね二泊三日の行程で白峰三山を歩き奈良田温泉へ降りてくる。近代登山の初期には、奈良田温泉付近の登山道には「白峰三山縦走おめでとう」という看板が掛けられ登山者の名物となっていたが、現在は撤去されている。

温泉街
国道52号から山梨県道37号南アルプス公園線を進み、西山ダムの右岸に温泉街が存在する。ここから北の白鳳渓谷へは2005年(平成17年)からマイカー規制がかかっており、自家用自動車で自由に往来できる北限になっている。
先へ進むには、奈良田温泉街にある専用駐車場へ自動車を止め、山梨交通の路線バスまたは乗合タクシーを利用することになる。なお、マイカー規制期間は6月下旬から11月上旬であるが、それ以外の期間は冬季閉鎖されており、関係者以外は奈良田温泉から先へは一切進むことができない。
温泉宿として「白根館」が存在するが、2020年2月末をもって宿泊を休止して日帰り温泉のみとなった。町営の日帰り入浴施設として「奈良田の里温泉」が存在する。白根館は日本秘湯を守る会、温泉遺産、「源泉湯宿を守る会」にも所属している。
アクセス
甲府市役所からは、一度国道52号を南下し、身延町上沢交差点から山梨県道37号南アルプス公園線を西進・北上する。