岳温泉(だけおんせん)は福島県二本松市(旧国陸奥国、明治以降は岩代国)にある活火山安達太良山の中腹にある温泉。
岳温泉旅館協同組合は、何か目玉になるものを作ろうということで、「ミニ独立国」ブームにあやかり、1982年(昭和57年)4月28日にニコニコ共和国を「開国」した。
泉質
効能
- 胃腸病・神経痛
※注 : 効能は万人にその効果を保証するものではない
温泉街
源泉は安達太良山直下にあるくろがね小屋近辺にある。そこから温泉街の距離は8kmも離れており、引湯管を用いて湯を供給している。
高村光太郎の『智恵子抄』に詠われた安達太良山の広い斜面にあり、同じく詠われた阿武隈川を見下ろせる。温泉街の一角に、岳温泉神社がある。
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歴史
坂上田村麻呂による発見と言われる。
江戸時代中期までは源泉地付近に温泉街があったが、土石流によって温泉街が埋まり、現在地より少し離れた場所に移転した。この時から引湯管を用いた温泉供給が始まった。
戊辰戦争の際に、薩長を中心とした軍勢の拠点になることを恐れた二本松藩によって温泉街は焼き払われた。その後、別地に温泉街が再建されたが、明治36年に旅館からの失火により温泉街は全滅した。
明治39年(1906)に地元の有志17名が岳温泉株式合資会社を設立し、国有林を払い下げてもらい、道路と旅館、商店、共同浴場を設置、岳温泉の原型を作るが、大正12年に経営不振で倒産した。台湾開発で財を築き台湾商工会議所の元会頭も務めた実業家の木村泰治(1870~1961) が投資価値ありと判断して、岳温泉株式合資会社の負債を肩代りし、土地と温泉権一切を6万円で買収。1948年(昭和23) に湯元から管を4千本以上つないで引湯し温泉を再建した。
1982年(昭和57年)4月28日、岳温泉旅館協同組合がニコニコ共和国を「開国」した。
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