舘山寺温泉(かんざんじおんせん)は、静岡県浜松市西区舘山寺町(旧国遠江国)にある温泉ならびに温泉街。

歴史
開湯は1958年(昭和33年)である。この時の源泉は舘山寺第1温泉源と呼ばれ、現在は使用されていない。
1977年(昭和52年)には舘山寺第2温泉源、1989年(平成元年)には舘山寺第3温泉源がそれぞれ湧出する。
その後、舘山寺第3温泉源の湧出量減少、源泉温度低下などが見られるようになったため、2006年から浜松市主導のもと新源泉(舘山寺第4温泉源)の掘削を始めた。地下およそ2000メートルまで掘り下げ2007年湧出。2008年1月5日から供給を開始した。現在は舘山寺第3温泉源と舘山寺第4温泉源が利用されている。
2004年に発生した温泉偽装問題では、温泉使用表示に問題があった旅館があったことから、マスコミの注目を浴びた。

泉質
舘山寺第3温泉源
1989年(平成元年)湧出。源泉の温度は25℃を下回っているが、温泉の含有成分量によって温泉法上温泉に分類される源泉である。
舘山寺第4温泉源
- 塩化物強塩泉
- 源泉温度:33.7℃
- 湧出量:毎分171リットル
2007年(平成19年)湧出、2008年1月より供給開始。舘山寺第3温泉源で問題となっていた源泉温度は25℃以上に回復し、また湧出量も第3源泉よりも多い。
その他自家源泉
このほか、日帰り温泉施設「華咲の湯」では自家源泉を利用している。

温泉街
浜名湖沿岸に温泉街が広がる。旅館は19軒存在する。はままつフラワーパーク、浜松市動物園、遊園地である浜名湖パルパルなども近くに存在し、行楽地として発展している。近くにある舘山寺(寺院)が、この温泉名の由来である。
温泉街の対岸となる大草山(標高113m)があり、かんざんじロープウェイで渡ることができる。大草山からは温泉街を一望することが可能。また、この大草山を擁する呉松町にも観光施設が展開されている。詳細は当該記事へ。

アクセス
