鉄輪温泉(かんなわおんせん)は、大分県別府市(旧国豊後国速見郡)にある温泉

鉄輪温泉(かんなわおんせん)は、大分県別府市(旧国豊後国速見郡)にある温泉で、別府八湯の一つ。温泉の湧出量では日本最大である別府の源泉の大半が鉄輪に集中している。湯治場の面影を濃く残し、レトロな町並みと別府地獄めぐりの多くが鉄輪温泉にある。

随所より湯煙が濛々と上がる鉄輪温泉

概要

別府八湯(別府、亀川、柴石、鉄輪、明礬、堀田、観海寺、浜脇)は西部の火山帯から東部の別府湾に向けて広がる火山麓扇状地に噴出する自然湧出泉からなり、江戸時代後期まで農閑期を中心に多くの湯治客を集めていた。明治時代の近代化以降は別府港鉄道道路の整備により観光客が急増し、一大観光地と化す。地上に吹き上げる高温の沸騰泉は気液分離装置により温泉水と温泉蒸気とに分離され、温泉水は配管で各集落へ、高温の蒸気は「湯けむり」となり空中に高く排出され、温泉場らしい雰囲気を醸成している。とりわけ鉄輪温泉は明礬温泉とともに湯治場の色彩が強く、今なお木賃宿旅籠の起源を持つ古い宿泊施設旅館や貸間として残り、路地を挟んで小規模な湯治宿が建ち並ぶレトロで情緒豊かな町並みを形成している。また、町の各所に住民により管理された共同浴場が点在する。

いたるところからもうもうと湯煙りを上げる鉄輪温泉地区の町並の景観は、明礬温泉地区とともに「別府の湯けむり・温泉地景観」の名称で2012年平成24年)9月19日重要文化的景観として選定されている。

所在地

別府市大字鉄輪

交通アクセス

鉄道

バス:亀の井バス(路線番号2、5、7)「鉄輪」バス停下車。

飛行機

空港バス:観光港別府交通センター下車(約35分)。降車後タクシーを利用。

  • 福岡空港より高速バスで鉄輪口バス停下車。

以上

高速バス・観光バス

最寄りバス停は「鉄輪口」もしくは「鉄輪②」(亀の井バス鉄輪待合所)詳しくは各記事を参照のこと。

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