矢野温泉(やのおんせん)は、広島県府中市上下町(旧国備後国)にある温泉。

泉質
矢野温泉には新旧の2つの源泉がある。以下は新しい源泉のデータである。

鎌倉時代の建仁年間(西暦1200年頃)に、豊成法師によって発見され、古くから湯治場として栄えてきた歴史を誇る温泉。大正から昭和初期には、湯治を兼ねた人々が歓楽街や色街に繰り出し、1日450名もの客で賑わった。ここの温泉はラジウム温泉中で、空気中に放散されやすいので、湯けむりを吸うと一層温泉の効果を得られる。また現在は矢野温泉あやめ荘において、現在は旅芸人の一行の芝居興行も行われている。昭和47年(1972年)には国民保養温泉地に指定された。温泉の泉質は放射性ラジウム泉、無色透明、無味無臭。温泉の効能はリウマチ、神経痛、慢性皮膚炎、貧血、胃腸カタルetc。
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温泉街
湯川沿いに数軒の宿泊施設が存在する。共同浴場はないため、日帰り入浴は旅館の日帰り受付を利用することになる。温泉地の近くには、天然記念物にも指定されている久井・矢野の岩海がある。
歴史
- 建仁年間 – 開湯。開湯伝説によれば、豊成法師により発見されたという古湯。古くは湯治場として栄え、一日に450人もの人々が湯治したと言い伝えられている。
- 1883年(明治16年) – 郡役所に矢野村温泉地開業願いが提出される。
- 大正時代・昭和時代初期 – 湯治を兼ねた歓楽街・色町として栄えた。当時の名残をとどめる劇場「翁座」は上下駅より徒歩5分のところにあり(現在廃館している)、旅芸人一座の興行が連日組まれては盛況を博した。なお、翁座は、上下駅が最寄り駅であり、矢野温泉は備後矢野駅が最寄り駅である。
- 1953年(昭和28年) – 矢野温泉組合結成。大衆浴場が開業(現存せず)。
- 1972年(昭和47年)7月29日 – 環境庁告示第11号により、国民保養温泉地に指定。
- 1982年(昭和57年)10月 – 農村文化史料館創設。
- 2016年(平成28年) – 「矢野温泉あやめ荘」では芝居興行が行われていたが、運営者変更を経て業績不振により閉鎖。
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