南紀白浜温泉(なんきしらはまおんせん。自治体、及び和歌山県での公式名称では白浜温泉しらはまおんせん)は和歌山県西牟婁郡白浜町にある温泉である。かつては熱海温泉、別府温泉と並んで「日本三大温泉」と言われていた。
温泉として非常に歴史が古く、日本三古湯のひとつに数えられ、古い文献では牟婁の湯と呼ばれていた。広義での白浜は温泉郷であり、さらに湯崎、大浦、古賀浦、綱不知、白浜、更に近年は東白浜、新白浜を加え7ヶ所の温泉地に細分できる。白良浜を中心に海岸沿いに温泉施設、宿泊施設が広がっており、周辺には多くの観光地もあるリゾートとなっている。紀勢自動車道の南紀白浜インターチェンジや南紀白浜空港もあり遠方からの交通の便もよい。
泉質
効能
胃腸病・神経痛・リウマチなど
※ 効能は万人に効果を保証するものではない。
温泉街
白良浜沿いの南部には大規模なホテルが林立しているが、温泉街には民宿や旅館などもある。ほとんどの宿泊施設は浴室に温泉を引いているが、温泉施設のみの共同浴場や料亭・オートキャンプ場の中に温泉を併設したとした施設も見られる。大きなホテルや旅館では有料で温泉のみの利用もできる。温泉街にある温泉神社では、6月に献湯祭が行われる。その際、一部共同浴場に無料で入浴することができる。
共同浴場
松の湯
公民館のような建物の中にあり、窓から景勝の円月島を眺めることができる。地元の人も多く利用する共同浴場。
白良湯
白良浜の砂浜から出たところにある共同浴場。夏は多くの海水浴客で賑わう。
しらすな
白良浜の砂浜の中にある露天風呂。男女混浴で夏は海水浴客が水着のまま利用し、冬は足湯に利用される。白良浜の中にあるので夏は海水浴客で大変賑わう。
牟婁の湯
崎の湯
太平洋に面した開放感あふれる露天の岩風呂。658年(斉明4年)に斉明天皇と中大兄皇子が入湯したと言う由緒ある湯。紀州藩主時代の徳川吉宗も入湯した。波を間近に感じながら入れる温泉だが、天候が悪くなり波が高くなると入湯禁止になる。露天だが中央に仕切りを設けており男女別に入湯できる。
綱の湯
耐震性の低さによる危険性から2005年9月末で一旦閉鎖されたが、新築し2008年6月に開業。
アクセス
- 鉄道:西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)白浜駅(特急停車駅)から明光バス10分
- バス:大阪駅、難波駅、京都駅から高速バス(阪和自動車道経由)も運行。また、大宮駅・池袋駅・横浜駅から高速夜行バスも運行されている。
- 車:阪和自動車道から、紀勢自動車道、南紀白浜ICから白浜空港フラワーライン線(県道)ですぐ。大阪市内から約2時間。
- 飛行機:南紀白浜空港に東京の羽田便が就航している。
外部リンク
- 南紀白浜温泉(白浜観光協会)
- 白浜温泉旅館協同組合