月岡温泉(つきおかおんせん)は、新潟県新発田市にある温泉。硫黄含有量の多さで知られる。温泉が所在する住所も「月岡温泉」となっている。
概要
新潟県を代表する温泉地であり、にっぽんの温泉100選に例年ランクインする(2020年度は総合ランキングで全国16位、泉質で同8位)。旅館・ホテル(月岡温泉観光協会ウェブサイト掲載施設は12軒)と商店街からなる温泉街がある。
旅行新聞新社主催の「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で毎年上位に選出される日本を代表する大旅館から、宿泊予約サイト「楽天トラベル」からアワードやマイスターに選ばれた旅館、観劇やプロレスなどを開催する旅館、昔ながらの湯治を楽しめる旅館まで、様々な楽しみ方が出来る温泉地。大正4年(1915年)の開湯より100年を控えた2014年前後から各種の催しが開催され、近年は観光協会を中心としたものから、各旅館や商店が行うものまで「町おこし」が盛んになっている。
温泉街
越後平野東縁に位置し、「新潟の奥座敷」として脚光を浴びていた温泉地だが、バブル経済期に年120万人いた観光客数はバブル崩壊後に半減し、旅館も3分の2が廃業・閉鎖された。また、旅館の大型化や旅館の自社施設内での顧客囲い込みが進んだため温泉街の役割が低下し、一時は「温泉以外は何もない」と言われた。
その後、「歩きたくなる温泉街」を目指して再生の取り組みが行われ、上記の開湯100年に合わせて、景観整備や店舗リノベーションの取り組みが続々と行われた。
2014年には観光協会が、荒れ地になっていた温泉発祥地を飲泉もできる「源泉の杜」として整備。さらに商店街の外観をなるべく茶色にする景観改善が行われた。2018年には、旅館跡の空き地に和風庭園「月あかりの庭」が設けられた。
泉質
- 含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性 低張性 高温泉)
- 源泉温度は約50度。
- 温泉は湯船で透き通ったエメラルドグリーン色を呈する
美肌に対する効能があるとされる。磐梯熱海温泉、いわき湯本温泉とともに「磐越三美人湯」に数えられる。 硫黄成分濃度の高さで知られ、その含有量は万座温泉に次ぐ日本で2番目の含有量である。硫黄泉としては珍しい弱アルカリ性であり、肌に優しい硫黄泉として多くの女性から親しまれてきた。また、塩化物温泉らしく温熱効果が高く、湯冷めにくい温泉として健康増進にも効果が高いとされている。
硫黄泉への入浴は、皮膚に効果的に働きかけ色白になる可能性も含み、入浴後、肌がつるつるになる事から「美人になれる温泉」と称されるようになる。 入浴剤と間違われるほど美しいエメラルドグリーン色を呈しているが、季節や天気などの気象条件により乳白色などに色が変化する場合もある。昔人は湯色を見て、翌日の天気を予想したと言われる。
アクセス
公共交通
- JR白新線 豊栄駅南口より「月岡温泉シャトルバス」で約25分 – 新潟市街との直通路線バスが2003年秋に廃止になったことを受け、「北陸信越地域二次交通活性化プロジェクト」の一環として2004年7月に運行開始した。
- JR新発田駅より豊浦地域コミュニティバス「本田・天王号」(平日のみ運行)で約30分。
- JR西新発田駅より豊浦地域コミュニティバス「本田・天王号」(平日のみ運行)で約25分。
- JR羽越本線 月岡駅よりタクシーで約10分 ※旅館によっては無料送迎も有り
- 新潟空港から事前予約制バス「月岡温泉・五頭温泉郷周遊ライナー」乗車(新発田城経由)
- 東京(新宿・池袋)から泉観光バス「NETWORK 821便」利用(土曜など特定日のみ運行)、「月岡温泉」下車
自動車
所在地 | 新潟県新発田市月岡温泉 |
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座標 | 北緯37度52分49秒 東経139度18分33秒座標: 北緯37度52分49秒 東経139度18分33秒 |
交通 | アクセスの項を参照 |
泉質 | 含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉 |
泉温(摂氏) | 50 °C |
pH | 8 |