杖立温泉(つえたておんせん)は、熊本県阿蘇郡小国町(旧国肥後国)にある温泉

杖立温泉(つえたておんせん)は、熊本県阿蘇郡小国町(旧国肥後国)にある温泉。温泉街の一部は大分県日田市に広がっており、両県を跨ぐ宿泊施設も存在している。

泉質

  • 塩化物泉

湧出温度が約100℃である。

温泉街

杖立川沿いの谷間の狭地に大型旅館やこぢんまりとした旅館、湯治客を対象とした旅館など様々な旅館が19軒存在する。

温泉街では湯巡り手帳を発行している。

共同浴場は5軒存在する。元湯、薬師湯、御前湯、流泉湯、第二自然湯である。また、足湯のある公園も存在する。

なお、当温泉一帯は耶馬日田英彦山国定公園に含まれる。

歴史

開湯伝説によると、応神天皇の産湯として使われたとされることから約1800年の歴史があることになる。その際に使われた源泉が現在の共同浴場元湯の地から湧出していたと言われる。但し、現在の元湯は湯船の地での湧出ではなく、別の源泉からの引湯である。

杖立の地名は、一説には、杖の助けを借りてやってきた人が、湯治により健康を取り戻し、帰る時には杖なしで済むという弘法大師(空海)の由来(それだけ効能があるということ)から名づけられたものとされる。

こいのぼり祭り

5月の風物詩として河川を跨いで、群れを成すようにこいのぼりを泳がせるイベントが全国で見られるが、その発祥地がこの杖立温泉である。4月1日から5月6日まで続く「こいのぼり祭り」と呼ばれるこのイベントは昭和55年頃より始まっており、開始当初は40匹という少数であったが、現在では3000匹~3500匹が杖立川を泳ぐように掲げられ、全国から観光客が訪れる。鯉のぼり祭りが終わると、杖立温泉祭が5月27日・28日の2日間行われ、夜になると温泉街の特設舞台で杖立の青壮年による芝居が2日間行われる。この歴史は古く、源流は明治時代にまで遡るという。以前は温泉街あげて行われ大変な賑わいだったが、近年は夜の芝居のみとなっている。そして、その昔、竜(竜神)が大暴れしたという伝説が杖立にはある。

アクセス

公共交通

自家用車

所在地熊本県阿蘇郡小国町杖立温泉 
座標北緯33度10分57.2秒 東経131度02分03.3秒
交通鉄道 : 久大本線日田駅より日田バスで約50分
バス : 福岡市内・福岡空港から杖立経由黒川温泉行きバスで約2時間30分
熊本市内・熊本空港からは阿蘇駅で乗換
泉質塩化物泉
泉温(摂氏100 °C
外部リンク杖立温泉旅館組合
タイトルとURLをコピーしました