飯坂温泉(いいざかおんせん)は、福島県福島市飯坂地域(旧国:陸奥国、明治以降は岩代国)にある温泉。歴史・規模ともに日本を代表する名泉の一つである。
概要
福島市郊外北西の飯坂町、栗子連峰の麓に位置する温泉街。「福島の奥座敷」の異名を持つ温泉一色の街。ヤマトタケル伝説にも登場する古湯で2世紀頃からの歴史を有する。
飯坂町を流れる摺上川を挟んで60棟以上の旅館が立ち並んでいる。東北新幹線福島駅と温泉街を結ぶ飯坂電車(福島交通飯坂線)があり、公共交通機関での来訪は容易である。東北自動車道福島飯坂インターチェンジからも10分程度である。
泉質
歴史
飯坂温泉は奥羽地方有数の古湯であり、古くは「鯖湖の湯」と呼ばれた。伝説によると、日本武尊の東征にまで遡るといわれ、この地で湯治したといういわれが残る。また、西行法師もこの湯を訪れ、ここで「あかずして 別れし人のすむ里は 左波子(さばこ)の見ゆる 山の彼方か」と読み、そこから「鯖湖の湯」という名が定着した。源泉は至る所に点在し、農民、庶民などに重宝されていた。
交通
- 鉄道 : 福島駅(JR東日本:東北新幹線・山形新幹線・東北本線・奥羽本線、阿武隈急行:阿武隈急行線、福島交通:飯坂線)から福島交通飯坂線に乗り、飯坂温泉駅下車。
- 車 : 東北自動車道・福島飯坂インターチェンジから国道13号・福島県道3号福島飯坂線経由で15分。